本書概要とおすすめポイント紹介
日本を再興するにはどうしたらいいか?
メディアでも話題の落合陽一氏が描く未来像を余すことなく書いた書籍が今回紹介する『日本再興戦略』です。
無知な私は「そもそも日本って再興する必要があるの?」とか「戦後奇跡的に復興遂げた日本の影をまだ追う必要ってあるの?普通の暮らしが出来ればいいじゃん」など冷めた見方ばかりしてしまいます。
でもこの本を読んで考え方を改めました。
日本はまだまだやれる!やれば出来る国と国民が惰眠を貪ってはいけない!
目次は以下です。テクノロジーを起点として様々な分野に対して戦略を提言しています。
第1章 欧米とは何か
第2章 日本とは何か
第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか
第4章 日本再興のグランドデザイン
第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
第6章 教育
第7章 会社・仕事・コミュニティ
本書のハイライトとコメント
本書を読んでみて特に気になった文をハイライトしました。コメント付きでレビューします。
「誰々の職業がAIに奪われる」なんて話題ばかりがメディアに出てきます。これからの本質的な問題は、「我々はコミュニティをどう変えたら、次の産業革命を乗り越えられるか」ということなのに、「どの職業が食いっぱぐれるのか」という議論ばかりをしているのです。
日本の再興戦略を考える上でカギになるのはテクノロジーです。今、世界では、AI、ロボット、自動運転、AR・VR、ブロックチェーンなどのテクノロジーの発展がメディアをにぎわせていますが、これらのテクノロジーは確実に我々の生活や仕事を変えていくことでしょう。
日本の人口が減っても、海外にお客さんがたくさんいるわけです。とくに、2060年になったら、中国は日本並みに高齢化しています。そのときには、中国にロボットを含めたサービスが売りたい放題になっているはずです。
日本が最も仲良くすべきなのは、インドです。インドと手を組めれば中国を挟み込めるので、地理的に日本は有利になります。インドとともに、今まで通りアメリカとも戦略を共有していたら、日本の外交は安泰だと思います。
これからのリーダーは、一個の独立した完璧な個人である必要はありません。 そもそも独立した個人という考え方自体が、近代が生んだ幻想です。それ自体が古くさい。日本には合わない考え方です。 リーダー2・0時代のリーダーは、すべて自分でできなくてもまったく構いません。何かひとつ、ものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は参謀などほかの人に補っすてもらえばいいのです。リーダー2・0時代のリーダーのひとつ目の条件は「弱さ」です。共感性の高さが求められるのです。
これまでの価値観では、ひとつのことを専門家としてするほうがかっこよく見えていますが、今後は、いくつもの職業を掛け持ちすることが大切になってきます。
・・・・・・・ これからの時代は、囲い込みという概念は無駄です。それよりも、人を流出しやすくして、新しいコラボレーションが生まれやすくしたほうが、イノベーションが生まれて、日本のGDPが上がることにつながるのです。
本書から得られた重要な気付き
本書を読んで以下の気付きを得ました。明日から実践していきたいと思います。
- 一見不利に見える「高齢化社会」を逆に売りにする発想を他にも応用してみる。
- リーダーは一人で頑張らなくてよい、参謀によく任せよ。
- AIが出来ない仕事に特化せよ、AIに否定的なイメージを持つな。
- 複数分野の専門を身につけよ、イノベーションは複合技術から生まれる。
ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。
価格:1,512円 |