「仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?」(著:飯野謙次)を読んだら失敗することが怖くなくなった理由

2019年7月7日

書籍概要とおすすめポイント

 私の業務は半導体デバイスの製品プロセス立ち上げです。半導体デバイスは数百工程から成ることが普通であり、その内一つでもミスするとそれまで努力が水の泡になることもザラです。

 つまりミスが許されない業務ってことです。

 自分が現場で作業をしていたときも「しまった!」というミスには何回も遭遇しましたが、管理職になり部下を持つようになってからはさらに多発するミスに辟易する毎日を過ごしています。

 「どうにかしてミスを減らせないものだろうか」そんな風に悩んでいたときこの書籍に出会いました。

 『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』(著:飯野謙次)

 この書籍の概要を一行でまとめると「仕事が速くてミスをしない人が実践しているコツをまとめたもの」になります。

 著者の飯野謙次氏は2002年に『失敗学のすすめ』などの著書のある畑村洋太郎氏と、「失敗学会」を組織し、これまで14年にわたって運営されてきた方だそうです。

 つまり失敗の専門家ってことですね。

 企業では誰でも起こしてしまいがちな小さなミスや失敗が発端となって、取り返しのつかない事故に繋がるケースが多々あります。

 一つでも多くミスを予防することがその企業の総合力を高めることに繋がります。

 ミスを予防して仕事を速く進めたい方全員にお薦めの書籍です。

 本書で防げる失敗例とは例えば以下のものがあります。

  • スケジュール管理をミスし、ダブルブッキング
  • 締め切りに間に合わなかった
  • コミュニケーションがかみ合わずちぐはぐに
  • リストのチェック漏れがあった
  • 売上目標を達成出来なくて叱責された

 以下私がKindle本でハイライトした箇所とコメントを紹介致します。

私のハイライト紹介

ミスをなくすことがなぜ難しいかというと、ミスは〝思いがけず起こる〟からです。

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月光

思いがけず起こる、この当たり前の事実に対してどのくらい真剣に向き合えるかが失敗を予防するために必要なんですね。

同様の失敗が今も起こり続けているのは、かつて起こった類似の失敗が共有されていないからなのです。

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月光

これは実感する人も多いのでは無いでしょうか?ある失敗が起きたとき、「そういえば5年前に似たような失敗を誰々がやっていたなぁ」とか。失敗の共有がされていれば防げたのに、と思っても実際には再発してしまうことが多々ありますよね。

見る人を変える。見方を変える。見た目を変える。 ──ダブルチェックの3原則

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月光

ダブルチェックってそういうことなんだ、って初めて思いました。見る人を変えるはいいとして、見方を変える、見た目を変えるってところはちょっと疎かだったと思います。要するに同じようなチェックを二人でするだけではなく、少し見方を変え見た目を変えてチェックすることを意識してやることが大事なんだと気付きました。

そんなときに有効なのが「付箋(ポストイット)」と「TO DOリスト」の合わせ技です。・・・

・・・「たいしたことのないこと」こそリストにして、脳から追い出してしまうこと が、そのときにやるべきことに集中するための秘訣です。

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月光

これは実際にやっている方もいるかもしれませんね。付箋紙を優先順位を付けて貼る、そして終わったら剥ぎ取って捨てる。これだけですが結構使える手法ですよね。

転職する人が増えていることも考えると、それを参照するだけで誰もが正しい手順を 辿れる「マニュアル」は、今後ますます重要になっていくでしょう。

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月光

失敗を防ぐこと、すなわち決まった作業を誰でも間違えずに実行するにはマニュアルが必要です。あらゆる作業のマニュアルと教育、基本ですが実際に不足している企業がたくさんあるのではないでしょうか。

失敗学に携わっているとよく出合う教えに、「ハインリッヒの法則」というものがあります。これは、 「何か1つ大きな事故が起こったら、その陰には同じ原因による小さな事故が 29 あり、さらにそれらの陰には、事故にならなかったまでも『ひやり』としたことが 300 あったはずだ」=「1:29:300」

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月光

これは有名な法則ですね。一つ事故があったら300ものひやりがある。300ですよ!これを予防することが次のステップってことですね。起きた事故だけではなく、それ以外のひやり事例にも焦点を当てて是正することが企業として資産になります。

実は、この「知らないこと」にどう対処するかが、仕事におけるスピードアップとミスの削減に、大いに関連しています。いわゆる「できる人」ほど、わからない言葉や概念に出合ったときには自分で調べる、ということをしているのです。

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月光

「知らないこと」をすぐ調べる人はミスが少ない、ということらしいです。確かに優秀な人というのは知らないことがあるとすぐに自分で調べて自分の知識にしてしまいます。逆に、ミスが多い人というのはいい加減で無知な人が多いってことですね。彼を知り己を知れば百戦危うからずってことですね。

組み合わせるなら「生み出す仕事」と「単純作業の仕事」を一つずつ。それ以外のマルチタスキングは、今すぐやめること。

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月光

同時並行して進めていい仕事は「生み出す仕事」と「単純作業の仕事」一つずつなんだそうです。複数の仕事を兼務されている方は多いと思います。何も考えずに複数に仕事を同時にこなすとそれだけで負荷が大きくてミスも多くなりますよね。そんなときは「生み出す仕事」と「単純作業の仕事」一つずつしか出来ない、と割り切って予定を組んでみてはいかがでしょうか。

失敗学は、「現地、現物、 現人を大切にせよ」と教えます。過去の事故から学ぶには、その事故が実際に起こった場所に出かけ、現物を観察し、当事者の話を聞くのが効果的だということです。

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月光

現地、現物、現人が大事という教え、その通りですね。管理する側としては部下がなぜそんなミスをしたのか、真因は何か、その分析をする上で現地、現物、現人の確認は必須ですね。真実に目を向けなければ真の失敗予防は出来ません。

「知らなかった」ということは、失敗の免罪符にはなりません。

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月光

企業に損失を与える失敗は「知らなかった」では済まされませんよね。その意識が高い組織にしていきたいものです。

仕事で起こる失敗というのは、「注意不足」「伝達不良」「計画不良」「学習不足」に分析でき、この4つの原因を取り除けば、個人の失敗に関しては恐れる必要がなくなる

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月光

「注意不足」「伝達不良」「計画不良」「学習不足」四つの不足はどこかにメモして常に記憶しておきたいことですね。

ここぞという大事なタイミングで注意喚起をする」しくみを考えることが肝心です。それも、自分ではなく、他人の力に頼ったほうがうまくいきます。ここで借りるべき他人の力とは、文字通りの 他人と機械の力 です。

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月光

個人の力には限界があります、他人や機械の力を借りて注意喚起するしくみを自動化することが肝要ですね。そうすれば失敗は防げます。そのしくみを作る人が失敗に対して最も付加価値の高い人材と言えるでしょう。

廃業の追い込まれた船場吉兆に対し、赤福は不祥事発覚から5カ月後に復活、その後、売り上げを回復して今に至っています。・・・赤福は「自分たちがしてしまった不正を二度と繰り返せないしくみ」をつくったのです。  ただ精神論に頼った船場吉兆とは、失敗へのフォローとしては二つも三つもレベルが上の対応でした。

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月光

船場吉兆と赤福の失敗事例が紹介されています。失敗を起こさないしくみ作りを徹底的に作り上げた赤福は復活し、単なる精神論に終始した船場吉兆は廃業に追い込まれてしまいました。失敗をすることが問題ではなく、失敗から何を学び、そしてどんな仕組み作りをするかが重要という好事例ですね。

失敗を100個したとしても、その対策を100個身につければ、あなたは怖いものなしの百戦錬磨──仕事の達人になれるのです。

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月光

失敗の数だけ対策がある、しかも一つの失敗の周りには300ものひやりがある、それぞれに対策した組織はもはや無敵といっても過言ではありません。失敗を恐れずチャレンジはする、そして仮に失敗してしまったらしっかりとした対策を実施ししくみに落とし込む、この繰り返しで組織は強くなるってことですね。

今日から使えるワークライフバランス

 『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』(著:飯野謙次)を読了し以下を実践したいと考えました。

  1. 失敗をしたら対策を考えしくみに落とし込むべし。失敗の数だけ組織は強くなる。
  2. 注意喚起のしくみは他人か機械の力を使って作るべし。
  3. 同時並行して進めていい仕事は「生み出す仕事」と「単純作業の仕事」一つずつ
  4. 「知らないこと」はすぐに調べる
  5. 「注意不足」「伝達不良」「計画不良」「学習不足」の四つの不足が起きないしくみを作る

ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。


仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか? [ 飯野謙次 ]